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叔母の死と、三つ目の子種の話

 

 

 

おばちゃん、本当にお疲れ様。

お目通しくださり光栄です、移動する

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下さい。

本日は歯医者でした、最近歯の治療をすると眠く

なる癖がついてしまい。

京都は快晴な午前中でしたが、うっかり買い出しを

忘れて帰宅し、昼寝をしている間に雷雨に汗。

小降りになるまで更新作業しつつ、家で雨宿りです。

 

 

昨日、叔母が亡くなりました。

母方の叔母で、物心ついたころには右手が肘から

下がない状態でした。

外では義手をつけていましたが、家に居るときは

片手のことも多く、だらんとした右袖で、それでも

笑顔で「あら~、久しぶりね」と、とても明るい。

シンママだった叔母には4つ違いの一人息子がおり

(わたしの従兄弟に当たる)中学卒業までは、兄妹

同然に育ちました。

仕事で従兄弟が突然「いま京都に居るんだけど、

飲み屋知らない?」と、電話をよこしたのが2019年。

この水星逆行は、そこまで正確に作用するのか、と

思ったものです。

10年ぶりに再会した従兄弟と飲んだ日、そのあと神奈川

でも飲み会し、最近最後に連絡をくれたのは「お前の

選んだ人を見たいから、旦那に会わせてくれ」という

連絡。

タイミングが合わず、そのうちね、にしていました。

昨日はなぜかやけに朝から従兄弟を思い出す、虫の

知らせか、夕方外出時に訃報の電話を貰ってしばらく

言葉が出ませんでした。

 

最初の結婚の時、報告をしたら叔母はこう言いました。

「小さいころは、うちの嫁になってくれるって言ってたのに!

 違うのかい!」

その後、わたしは結婚して二人の子を出産、しばらくして

叔母と電話した際「あんた、3番目は?」と言われたこと

がありました。

「ほしいけど、もう子どもは諦めたよ」

そう答えると「なんで?」と問われ。

「妊娠すると身内が必ず死ぬからさ。長女の時は嫁ぎ先の叔父、

 長男の時はおばあちゃん。次は誰だろうって考えたら、もう

 怖くて子どもなんて産めないよ」

おばちゃん、産めないんだよ・・・・・・わたしは、泣いていました。

叔母は、黙って話を聞いていましたが、その後静かに

「義叔父さんは病気だったんだろう?それは別にあんたの

 せいじゃない。婆ちゃんが死んだのだって、病気が原因。

 他に誰がいま病気なのさ、もういないよ、もうおしまい。

 婆ちゃんが終わりにしてくれたんだよ」

「子ども、産みなさいよ。おばさん楽しみにしてるんだから」

 

結局わたしは、叔母の願いを叶えてはやれませんでした。

それから10年以上経って従兄弟が結婚、叔母は自分の

血を引く孫に会うことができました。

叔母の晩年が幸せだったかと言われたら、どうともですが。

3年前従兄弟が会いに来てくれたことで、わたしの中に

一つの決意が生まれました。

従兄弟だけど、兄妹みたいなものなんだよな、という決意。

叔母の葬儀に、どうにか行く方法がないかと思案していましたが

最終的に「遠方から無理して来なくていい」という一族決定で、

ここ京から冥福を祈るだけになりました。

叔母が最後に会いに来てくれるのではないかと、密かに期待

しているのですが、故人の通訳である通詞人はいわゆる公人の

扱いのため、勝手に故人に会うことは叶いません。

49日間の今世での時間を手にした叔母、その中で数時間でも

会いに来て貰えないかな、いま、そんな風に思っています。

 

叔母が「産んでよ!」と熱望していた3番目の子。

えみこの臨床事例では、人には「子種」という

「子どもを産む権利」のような物があるように思います。

最もこの話は、その昔某海町で似非霊能者から聞いた話が

元なので、どこまでがどうか判りませんが。

子授けの鑑定中に相手の方を見ると、数字が浮かんで

くることがあります、それがその方の子種の数。

もっとも、種(権利)だけあっても、いろいろな理由で

それが実らないこともある。

えみこの子授けは、まずこの子種をご依頼人が持って

いるか否かで判断していきます。

叔母が亡くなって、思い出したことがあって。

いまから12年前、最初に似非霊能者からこの話を聞いた

とき、その人がいいました。

「あなたが使わなかった3番目の子種、この子にあげなさいよ」

この子、とは、当時家族同然に付き合っていた妹分、

妊活の相談を、似非霊能者とわたしにしていたのです。

子種の譲渡、そんなことが本当にできるのか。

とにかく、その人はわたしに譲渡の許可を取り、やり方の指示を

出し、子種を授けさせました。

それからしばらくして、妹分とわたしはこの人が元で仲違いし、

彼女は似非霊能者の嘘を信じて、わたしとは縁が切れてしまった

のです。

 

靈氣の範疇で行ったことは、必ず術者が始まりから終わり

までを知ることになる。

これは神秘伝以降の授業で伝えていることですが、このときも

まさにそれで、渡したはずの子種は2年近く過ぎても実って

居ないことを知ることになりました。

おそらくもう実るまい、その事実を知ったとき、そう直感で

思いました。

実らない種はどこへいくのだろう、そう思っていたころ、

最初の子授けの依頼を受けることになったのです。

 

京都に来て、三つ目の子種の話をした生徒さんに

それを渡したことがありました。

いまからちょうど3年前、2019年の話です。

その生徒さんも、かつてと同じように縁が切れ、二度と

会えなくなりました。

きっと子種の譲渡と言うこと自体、行ってはいけない

ことなのではないか、と、いまは思っています。

代わりに神様は「子どもを授ける方法の一部をお前が

手に入れたのなら、盛大に働いて貰うよ」と、わたしに

申され、子授けをさせて頂いているのではないか、と。

特に京都に来てからの子授け方法は、最初に言われた

ものとは大きくかけ離れた別のもの。

誰かの思惑が入ってしまった瞬間、その方法は二度とは

使えなくなっていくというくらい厳しく何かの意図が

働いているようにさえ思うのです。

同じに子授けしても、実る方実らない方いろいろだけれど

それでも、できることがあるならば、呈したいと思うのが

拝み屋根性。

 

「あんたの子が見たいのよ」

叔母が最後に言い残した遺言がそれなのだとしたら。

わたしの役目は、もう少し変わっていくのかもしれない。

ね?おばちゃん、それを確かめたいからこそ、最後に

会って話したい。

せめてもう一度、会いたいんだよ。

あなたの姪はいま、そう思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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