「内助の功」、お忘れですよ、と誰かが言った日。
お目通し下さり光栄です、やんごとなき霊媒師・西陣の拝み屋です。
本日11/30（月）ご予約満了です。
明日1/31（火）はオンラインにて、ご予約承ります。
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昨日は定休日（とはいえ、鑑定書作成はありましたが）。
古いお客様から鑑定書の御依頼を頂き、とてもお喜び
頂きました。本当に御依頼ありがとうございました。
その後、謡のお稽古（自主練）をして、夕方から外出。
映画レジェバタを観てきました。
戦国武将織田信長、「魔王」と呼ばれたこの武将には
まったくと言っていいほど、いい思いは無く。
ついでにいうなら、知っている人は知っていますが、
えみこにとって某討伐対象だった人間の呼び名にこの
「魔王」を使ったことがあるくらい。この映画に興味が
あったわけではなく、映画を観たのは付き合いもある
のですが（どっちかといえば、ほぼ付き合い）。
ただ、最先端のドルビーシネマを体験できると言うことで
そちらを楽しみに行って参りました。
湘南時代さんざんIMAXシアターで映画を観ていたせいか、
インパクトは弱かった笑。今週は4D初体験の予定もあるので
いろいろ楽しみです（映画が無いと生きていけないタイプ）。
で、このレジェバタ。自分の中の織田信長像をぶっ壊しました。
何より、痛かった、いろいろ。美しいと思う人もいたかもしれない、
でも個人的には「こんな生き方はするな」と言われたような、
だけど、少しだけ羨ましいような、そんな気持ちで映画館を出ました。
この映画長いんですよ、3時間くらいある。タイタニックかアバターか
状態。そして、長く感じない、そんな映画でした。
この映画の前半、ふと「内助の功」という言葉を思い出しました。
それは、自分の家系にないものであり。あるといえばあるのだけれど
その使い方を間違っているDNAがうちの一族で、家系浄化の過程の
中でここはひとつのキーポイントだったわけです。
そして。平成じまいが始まったいま、そのことを身体の奥底へ押し込み
なんならその言葉さえ忘れかけていたわたしに誰かがポンと目の前に
置いた気がした時間。
「もしもし、『内助の功』お忘れですよ。あなたにとって内助の功とは
一体なんですか？」
あなたにとって、内助の功とは一体なんですか？
この命題、結構ものすごいの、ぶっ込まれた。そう思いました。
平成じまいは、ゆるゆると始まっています。平成に置いていくもの、
反対に持っていかなければならないもの。そして自分の認知から
こぼれてしまっているもの。それらが目の前に流れてくる。
それは遡行波（そこうは）の威力なんだと思うけれど。
現在遡行波は2014年頃まで遡っている、でも、この話が戻ってくるなら
えみこの場合遡行波は平成じまいを行う度にその前のゲートからの
漂流物も手に取れる、ということか。
というか。必要があるから手にできる、人は一度手に入れたものは
何度でも手にすることができるのだから。
「それが本物か知りたければ、手放せばいいんですよ。靈氣を持って
いるものならば、必要な物は何度でも戻されます。もし手放して
戻ってこないなら、それはあなたにとってフェイクだったということ。
手放せば答えはおのずと出てくるのです」
靈氣の世界に入って最初に師事した先生は、鬼のように厳しい人でした。
であるにも関わらず、この世界で思い出すのはそんな師匠の厳しい言葉。
褒められるより叱責される方が遙かに多く、でも褒められたことがない
訳じゃ無いはずなのに、不思議なもので厳しいことを言われた言葉だけが
お守りのように思い出されます。それってきっと、そういう信頼関係の
師弟だったからなんだろうな、とか思うわけで。
反対に、自分が師の側に立っているいま、もし弟にあたる生徒さんから
そう思われるとしたら。
それって、結構悲しいことだな。
えみこ的には、そう思うのです。
22年前に逝ってしまった親友は、怒らない人でした。
本当に怒らず、でも異議はちゃんと唱える人だった。
そんな彼女に初めて師匠に託宣で会わせて貰ったとき、彼女は遺影の笑顔
そのままで笑い。「頑張ってぇ」といって空に融けていきました。
その「頑張ってぇ」の言葉だけが、ずっとわたしの支えだった。
もし師弟の関係を築くなら、自分はそんな言葉を思い出して貰える師範で
在りたい。某生徒さんが「先生が大丈夫って言ったから大丈夫です」と
言ってくれることがあるのだけれど。うん、えみこの渡す言葉の使われ方って
そういう形が理想。昨日お納めした鑑定書も「幸せになりたい自分を大切に」
的な言葉を書いたのですが、その言葉をしっかり受け止めてくださったことが
本当に嬉しかったんですよね。
反対に、「それ、そうじゃないけどね」という解釈で責任をこっちに持って
くる方もいる。そんなとき、本当に何も語るのを辞めよう、って密かに思う。
託宣系霊媒師にとって、言葉は命。だからこそ、その命をどんな風に扱われたか
それによって、その人に届ける言葉の質も大きく変えざるを得ない。
だって、無駄死にできないもの。
「対価はしっかり取りなさい。決して安売りしないように。当たり前です、
こっちは魂削って、命を削ってこの仕事やってんだから」
星読みの師匠は、霊能力に対し、とても厳しい方でした。
西洋占星術とは学問である、その学問を扱うものが「霊能力」などと言う
非科学を口にしてどうする。我々は科学に裏打ちされた千年以上の歴史ある
統計学を扱うアカデミックな存在なのです。師匠の言葉は、霊媒として生きる
我が身には、常に辛辣であり。だからこそ、師匠の元で学ぶときは一切の
スイッチを切り、学者に徹していた自負がある。だからこそ、人間分析法を
生み出せたし、師匠と同じように独自論に対し敷居が低くなった節もある。
そして、その師匠が唯一霊力というものに対し下さったこの言葉を、門下を
離れ、師弟関係を解消したに等しいいまも大切にしているのだと思うのです。
どの師匠の元にいるときも、自分なりに「内助の功」を発揮しているつもり
だった。でも、それはそうではないよ、そんなことを教えられたこの映画。
とっくに解消した古い結婚然り、平成の内助の功はもうおしまい。それは
認知の歪んだ家系の証である「内助の功」しか発揮していないな、と思うから。
内助の功とは、奇しくも織田家家臣山内一豊の物語。妻千代さんの功績に端を
発した言葉。そういえば、渋沢栄一氏の最初の妻も千代という名前だったのでは？
コレラでなくなってしまう千代さん、もし千代さんがずっと生きていたら。
渋沢栄一という人の人生はどう変わり、臼井靈氣との関わりもどう変わって
行ったのだろうか。最近ふと、そんなことを思うのです。
さて、ふと思い立ち、山内千代さんについて調べてみたら、こんな記述が。
「山内」の姓に、まさかと思ったけれどやっぱりの土佐藩笑。
のちに坂本龍馬の人生に大きく影響する山内容堂氏の藩領である土佐藩の初代藩主。
後に千代さんは見性院と名乗り、良妻賢母の見本のように扱われる方らしい。
高知、遠いのだけれど（11月に行ったとき、遠いなと思った笑）。
でも、今度はこの見性院を追いかける旅に出てみたい。
しかし、まさかの土佐藩笑。平成じまいのぶっ込まれよう、いやー、
この点繋ぎはまさに靈氣だけが為せる所業。
前世の回収、頑張りまーす★
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