2018年京都に来て最初の送り火を見たとき、空に仏様が降臨されました。たしかこのときも新月だったんじゃないかなぁ。不思議な気持ちで空を見ていました。あれから5年、今年の送り火はあのころは考えもしない時間となりました。平成の自分を振り返り、令和の自分を考える、そんな時間。その始まりがDNAなのだと思うと、やっぱり感謝しかない、そんな風に思うのです。今年の送り火の後はいつになく眠っていました。ずっと霊能力というものに抗って生きてきたように思うけれど、そのこと自体が罰当たりなことだったかも知れない、とお盆ゲートのセルフセッションをしてみて思いました。

わたしにこの力をくれたのは祖母は、一代で能力を修行しながら身につけたと思われ。お山に登ってまで祖母が力を得たかった理由はもう判らないけれど。でも、志半ばで足を痛めお山へ上がれなくなった祖母の想いは、能楽を始めた自分にはなんとなく理解できるのです。今年一月、大連吟に参加しました。その直前、内臓の不調からこの先お着物を着ることも、うたを謡うこともできなくなるかもしれない、と思うような体調に見舞われました。その際師匠にお伝えしたのは「なにがあっても、謡だけは辞めたくないです」という一言。それから半年近く、靈氣の力を借りて着物も普通に着られるようになり、謡もいままで通りお稽古できる状態に戻りました。ほんまに有り難かった。それだけに、祖母が何かに賭けてこの力を得たのならば、それを後進に託す気持ちは判るのです。

えみこに霊能力があるかは、わからない。でも、力を使った後眠らなければならないのは、霊能力者のそれと同じ。なのだとするなら、認めてしまった方が楽なのかも知れない。

「それは先生だからできるんでしょう」

そういう生徒さんに随分会ってきたけれど、だからこそ、もう育成じゃないのかも。わたしがしていることは、もしかしたら、わたしにしかできないことかもしれないのだから。

○自己表現の時代にふさわしくないものは冥界へ還す○

昨日の送り火は、そんな送り火でした。京都の五山で言うなら､鳥居の下を潜ってルーツがお帰りになりますが、その門での役目を果たしたとき、これまでとは違った想いが身体を抜けていきました。自己表現の時代に、ふさわしくないものを冥界へ還すお盆、それが今年のお盆だった気がする。お盆セッションでルーツにお持ち帰り頂きましたが、どなたが受け取りにいらっしゃるか覚えておいて下さいね、と受けて下さった皆様にお願いしていました。意外にも男性陣が多かったのですが、ご多分に漏れずわたしも祖父が受け取りに来てくれました。少し驚いたのは「じじぃ!黙れ！」と、喧嘩ばかりしてきた母方の祖父が真っ先に出てきたこと。でも、考えてみたら父方母方とも祖父は自己表現をして死んでいった人たち。最もわたしが幼いうちになくなってしまったので、どちらにも会っていないのですが。

自己表現をしてきた人たちは、表現というものに於いて何が必要で何が不要なのかをよく知っています。同時に、えみこの場合上手に表現できなかった人たちがルーツでもある。その表現ベタの遺伝子をどこかで変えて欲しい、きっとそんな風に思っているのだろうな。そう思うのです。えみこがしている通訳は、生きているとき表現ベタだった方たちが圧倒的に多いです。いきているときにこれを言えていたら、もっとこの人の人生変わっていたのだろうな。そんな方に随分現場でお会いしてきました。それ故「そんなこと、本当に言ったんですか？」と言われてしまうこともあるけれど。あるものはあるし、ないものはない。あるものをないとは言えないし、ないものをあるとも言えない。その世界をいきるえみこはきっと、世間が言う「普通」の中を生きていくことはできないのかもしれない。

父方も母方も「変わった家」と言われる遺伝子。でも、だからこそこの両家の間に生まれた。そんな風に自分の遺伝子を解剖していくと、新しい可能性が見えてきます。8月のムーンショットライフデザインではワークシートでこの分析を取り扱っています。ワークシート部分だけ、単発セッションとして受付しようかと思っています。平成じまいにルーツのこと、そしてDNAについて知ることはとても重要だから。先祖を知ることがあなた自身を知ることなのだから。

○16日18：39　獅子座新月生まれる○

昨夜獅子座の新月が生まれました。獅子座のテーマは「自己表現」「楽しむ」「主役になる」、そして、これらは令和の時代にとても重要なキーワードです。主役のなり方って色々あると思うのですが、少し前にも講座でやりましたが、誰もが自分の人生では主役であり、誰かの人生ではエキストラになるわけで。世の中というのは誰かのドラマのスピンオフが集まって出来ているのです。そして、誰しもが演者であると言うことは、「あんな演者になりたい」と願って生きる人が出てくる、ということ。さて、あなたはどんな演者に憧れますか？

今朝、ちょっと驚く気づきがあって。2008年に「魔王」というドラマを観ていました。このドラマに出てくる「しおり」というサイコメトリストを演じた女優さん。その女優さんの持っている透明感が当時離婚したてのえみこの憧れでした。どうやったら、あの透明感に近づけるのか、そう考えていた時期が結構長くあったようです。しかし、15年近い時を経て、その想いは記憶の彼方へ。ところが今朝、FBの過去ログからそのことを思いだし、しおり役の女優さんを調べてみたら。なんと最近気になっていたこのドラマの主役を演じていた方でした。いやーーーーー、びっくりした笑、でもすぐ気づく透明感は変わってない。それを観て、思ったんですよ。あぁ、ルーツがくれたギフトはこれか、と。

2019年神奈川で某企みを見抜けず穢れを受けました。その穢れに折り合いをつけたつもりでいたけれど、結局決着はついていなかった。しおりさんが15年近くたって、透明感を持ったまま反撃できるサレ妻に変貌を遂げたように、わたしもこの穢れの後始末を、オトシマエをつけなきゃなんない。そう思ったんです。穢されたままで生きるなんて、オトシマエもつけられないまま生きるなんて、あり得ない。

ご先祖様に申し訳が立ちません、と。

ケリをつけよう、そう思った。えみこなり、先祖に恥じないケリのつけ方しなきゃなんないって。実は来年の春くらいに、もしかすると神奈川へ凱旋するかも知れず（また未定）。でも、このままじゃ凱旋もままならないな、そう思ったんです。オトシマエつけなきゃ、凱旋もへったくれもない、と。

えみこは京のロックな霊媒師、でも、京の血は一滴も入ってない生粋の他所さん。その他所さんであることにプライド持ってこの街で暮らしています。そして、自分の遺伝子が関東民であることにある種の誇りは持っている。ま、農村とちょっと危ない街の出身ですけれども。その農民がどこからきたのか辿っていったら、奈良だった、というオチ。ということで、えみこは奈良を目指すのじゃ！平安京も、平城京も、どちらもでお仕事したい。だってそれがこの遺伝子の願いかも知れないから。

ミッチーが仏になってともに都に帰ったように、今度は奈良へこのDNAを連れて行くのです。それでこそ、究極のお里帰りってもんじゃないですか。そのために、穢れを落とし、透明に。そして、その透明感を人に分けられる自分を目指す。

京都とか、奈良とか、神奈川とか。うん、翔んで埼玉くさいね、ほんと(*ﾟ∀ﾟ*)。

本日の課題
・あなたのDNAで誇れるものはなんですか？
・あなたの一番大切にしているものはなんですか？

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