西陣の拝み屋では、呪詛の解除の一環としてマインドコントロール解除のプログラムをご提供しております。「マインドコントロール」は、1990年代に某カルト宗教に端を発し、社会認知されるようになりました。その後、いろいろな手法により、レベルの大小はありながらも脳が影響を受けることにより、意図せずマインドコントロールが掛かった状態に陥る方がいることが近年社会的に認知されるようになりました。
マインドコントロールに繋がりやすいケースの一つとして環境がある、と、西陣の拝み屋では考えています。またこの環境下でいわゆる身体的ハラスメントを伴うものを「洗脳」という位置づけで考えており、こちらの解除は医療分野の専門家のサポートを受けることをお薦めしております。しかし、身体的ハラスメントを伴わないもの、中でもマインドコントロールとの境目が曖昧になりがちな占いやセッションにおけるマインドコントロールに関しては、その世界に身を置くものとして、また健全な技術提供の場を保全し後進が適切に技術提供を継続するための一つの自浄として、本プログラムの提供が必要であると考えています。
西陣の拝み屋が主として対応しておりますのは「ブレイン・ハック」といわれるもの。これは、言葉通り脳をハッキング(乗っ取りや破壊行為)を行うことにより、その人の人生そのものを第三者が手中に収めることをいいます。その結果、ある種の依存や人生を本人が制御できず感情と意思決定が乖離するなどの不具合が発生する、といった症状が見られます。これらを分析、解除、修正するのが「ブレイン・ハック解除」といわれるセッションです。
今回はNLPのセラピーを通じ、知らないうちにブレイン・ハック被害に遭っていたK.Kさまの体験談(感想)をご紹介させて頂きます。
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NLPを受けた当時、夫は単身赴任、私は初めての育児とフルタイムの仕事を両立させることに精一杯で、夫の単身赴任もいつまで続くのか先が見えず、家族が一緒に過ごせるようにするためには自分が仕事を変える必要があるかもしれないな、と感じながらも、今後のことも考えると、どうすることが今後の自分と家族の人生に一番いい選択になるのかよくわからなくなっていた。
いろいろ調べているうちに「自分の人生を劇的に変化させる」「あっという間に人生の問題が解決する」を売りにしているNLP講師に出会った。自分の仕事のキャリアも気になっていたので、キャリアコンサルティングも売りにしていたこの方にNLPをお願いしよう、そしたら人生が何か広がるかも、変わるかもしれない、と思ったのだ。NLPを受けてから、すぐに人生が変わった、と思った。NLPを受けた理由の一つの、夫の単身赴任が解消された。これは単にそれより前に夫が単身赴任解消に向けて動き出していたからであって、NLPの効果ではない。しかし、初回の講座で「水に恐怖感をいただいていた人が一回のNLPで水に潜れるようになった」等、『NLPを受けたら人はこんなに変わる、そしてすぐに効果が出る』ということを散々聞かされていた私は、NLPで人生が急に開けたような感じがしたのだ。
これはもっと人生が変わるかもしれない、と思い、それから何回か講座を受けた。途中で私が伝えたことと少しずれたアドバイスが返ってきたこともあったが、私の認識が間違っているのかもしれない、講師が言うのであればそうなのだろう、としか思わなかった。結局、NLPの受講動機の元になっていたことが解消されたのと、キャリアの話に方向性がついたこと、講師の話がたまに自分が思って話をしていたこととズレるのが気になって規定回数だけ終えた。
そして今年。先生のところに通所し始めてから3年が経つ頃、認知の歪みが治らずむしろ酷くなっていることに先生が気がつかれた。お稽古を続ける中で、自分で自分がおかしなことを言っていると気づく時もあったが、指摘された時にはもう、とてつもなく酷かったと思う。先生がこんがらがってしまった問題を丁寧にほぐしてくださったので、NLPが原因ではというところにたどり着けた。しかし、NLPで書いていたノートや資料を半年前に捨てていて(この辺りは本当に凄いと思う、脳は)内容を簡単に追うことができず、かろうじて残っていた当時のメールや写真から、何があったか追うくらいになってしまった。それを先生が丁寧
に一つずつ分析してくださったから、当時、講師が私に何をしていたのか、少しずつ理解できた。
実は、恥ずかしながら、この時までNLPが脳に直接働きかけるものだと知らなかった。つまり、私はNLPが何をするのかよくわかりもせず、ただ一瞬で人生が良い方向に変わるのだ、というところだけを信じて受講したのだ。脳に何かする、つまり洗脳やマインドコントロールと同じであるということを理解していなかった。しかも、その人生の「良い方向」というのは、講師の考える「あなたにとってのベストな人生」だった。講師の考える「いい人生」というスケールを元に、自分自身の人生のものさしを作り変えてしまった。しかも自分でその人生を選択をしたように思わされていた。
私の例で言えば、そこまでキャリア志向でなかったのに昇任試験を受けたり、家事を分担するようにしたり、真逆とまではいかないかもしれないが、150度くらいはゆうに考えが変わった。昇任試験に関しては無駄ではないと思っているけれど、それは本当に私がしたかったこと?と聞かれると自信をもって「そうです」と言えないところもある。そして、NLPで一番の問題は、講師も自分の正義を持って「これがあなたにとっていい人生ですよ」と導いてしまうことだ。NLPで脳のプログラムを変えてしまうことの重みを理解している講師は正直、いないのではないかと思ってしまう。結局、私はNLPを受けてから少しずつ人生が思ったように動かなくなっていた。傍から見た私の人生はきっと順風満帆に見えると思う。けれどゆっくりゆっくり、3年以上の時間をかけて人生を搦め取られていて、何をやっても、どうやっても、何も満たされずどんどん沈んでいく感覚。こんなはずじゃないともがくから余計に搦め取られる、一生抜けられない蟻地獄に落ちてしまったような状態だった。
今、安易にNLPを受けようと思っている人は、本当にそれが自分に必要なのか、脳のプログラムを書き換えるということは、こんなに人生が沈むこともあるのだ、ということを知ってほしい。何より、その沈んでいく人生を自分が選んだと思わされ、もがけばもがくほど動けなくなっていく人生もあるということを。
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K.Kさま、体験談(感想)をお寄せ下さり、ありがとうございました。
西陣の拝み屋にはいろいろなご相談が寄せられます。特にこの10年くらいは潜在意識、脳科学的視点で観ていった方がいいご相談内容が増えてきました。NLPに関しては、海外では国が法令で禁止しているところもあると言います。その理由の一つに「効果性があり過ぎる」という懸念があるという報告があるそう。靈氣もそうですが、何事も技術に罪はありません。どれほど優れた理論も技術も最後はそれを使う術者の人間性によって幾らでも湾曲されてしまう、ということをしっかり覚えておきましょう。
医療行為における同意書同様に、書面がないだけで精神世界のことは基本すべて自己責任です。知らなかったことで降りかかった悲劇から脱却したいと思っている方、ぜひ一度ご相談下さい。
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