「よくしてやる」ではなく、「そのものらしく表現する」ことが大事。
お目通し下さり光栄です、夢を叶える占星術師 西陣の拝み屋 えみこです。
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○1/28(日)の更新記事はこちら○
昨日の土曜日、午前瞑想会が終わってからだいぶクタクタになるほど予定を入れてしまいました、猛省。午後から昨年参加した大連吟でお師匠様が高砂のシテ(主役)を廻れるとのこと。実はこちらを観るために26日の夜帰京していたのです。高砂のシテは大阪の住吉大社 住吉大神さまを舞われます。一年前はこの内陣で別の先生が舞われた住吉大神の地謡をしていましたが、そのとき長年の課題だった「筋替えの解除」についての答えをいただいたのでした。関東からずっと10年以上研究してきたことの答えが出たおめでたい日でもあった。昨日は後半にかくし能として「羽衣」が舞われました。羽衣は以前能舞台でシテを謡わせていただいたことがあります。懐かしいと思いつつ、当時本当に苦しんだはずなのにまた謡ってみたいと思うから人とは不思議な生き物です。師匠の門下生となって5年、その前から入れたら能を手習いして早7年。人間の感性は育てられるもの、改めてそう思った日でした。
○時代の色、受け入れられますか?○
能楽がこの世に生まれて650年、その前身は大和猿楽。現在大河で放映中の「光る君へ」の中ではストリートで猿楽が演じられています。映画「犬王」にもなりました。大和猿楽や能楽を学んでいると、時代に合わせて演目や演じ方を変えていることがよく判ります。能は五つのジャンルに別れていますが、江戸時代まではその五つすべてを上演し、最後に高砂などのおめでたい演目を演じて終わりにしていたそうです。時代とともにそれが叶わなくなり、現在は「つけ祝言」というおめでたい謡を奏じることでそれの代替えとしている。時代を受け入れたからこそ、600年以上のときを能楽は生き抜いてきたといえるでしょう。
昨日「ゴジラ-(マイナス)カラー」を観に行きました。神木君推し、山崎監督推しのえみことしては、公開早々にとっととカラー版は見ていたのですが。モノクロが公開になり「絶対こっちがいい」と皆様が言っているのを聴いて「そらいかんとダメでしょ」とばかりに観に。上映回数が少ない京都でこの映画を観るのは結構大変笑。でも、頑張って観た甲斐がありました、本当に良かった。カラーの印象がすべて吹き飛んでしまうくらい。
能楽の歴史から学んでいましたが、時代には「時流」「時色」があると思っています。その時代の流れ(時の流れ)、時代の色(モノクロ、セピア、カラー、4K8Kなどの高画質)があると思っています。どれだけ現代の技術が進んで再現できるとしても、やはりモノクロの時代はモノクロで理解するのが一番。戦争などセピアの時代はセピアで理解するのが一番。そのうえで記録として当時の色彩(どんな色のものを着ていたのかなど)を理解する分には問題ないと思いますが、空気感や人の思いを理解するには当時の時流、時色を無視しても何一ついいことはない。そんなことを教えていただく時間でした。そして、この感性を持っている山崎監督をますます好きになっていく☆
○時代には輝き方にもあると思う○
そういえば、人の輝き方にも、時代があるよね。そんな風に今回の気付きは思わせてくれました。例えば昭和は「ピカピカ光る」、カタカナでピカピカ、宮崎美子さんのCM思い出すとすごくよく判ると思います。今の君はピカピカに光って、そう輝かない、光るのです。平成になると、それは「キラキラ輝く」に代りました。キラキラに輝いて、まぶしいとかまばゆいとか、そんな表現が出てきて周知を得る。そして、いまから10年前Instagramが登場し「映える」という輝き方が加わります。キラキラ輝いているものは映える、一つの輝き方のスタンダードモデルの完成。
しかし、同時に人は気づいてしまいます。
「キラキラの輝きは造ることができてしまう。偽れる輝きは、本物ではない」
昭和のピカピカは偽ることができません。見たまま、それがメッキであれ、ピカールで磨いたものであれとにかくピカピカしていたらよかったのです。そしてその光の量で格を決めていた。一方の平成のキラキラは「映え」というおまけがついたことで判断が難しくなってしまった。「キラキラ輝いてよく映える」、そのガイドラインで造りこんだものは、光というものが生み出す陰影のことを人に鮮明に教えるようになりました。
そう、光の裏には必ず影がある。物事は陰陽でできている、その光が大きい分だけ影もまた大きく伸びる。そのことを理解したものだけがより長く輝き続けることができる。あの太陽でさえ、雲(影)には勝てない。太陽が出続けるなんてことはあり得ないし、もしそんなことになったら人は生きていけない。恵みの雨があり、夏には日陰(雲)があってようやくバランスが取れる。大きく輝いた、ということは大きく影が伸びるということであり、影が長い、ということはその分光も大きい、ということ。
しかし、ここにも特例があって、闇はこのルールに当てはまらない。闇は闇で在り、闇と同等の光を手にできるかどうかは本人次第。トンネルから出たくない人をトンネルの向こうの人が救助することはできない。靈氣療術家20年の学びはそれでした、そして、そのトンネルから出たくない、なんなら相手も同じような深い闇のトンネルへ引きずり込んでやる、と目論む人によって大切にしてきたものを途絶えさせられることだってある。ま、仮にそうなったとしても、そこにも意味はあるのだけれど。その意味はライフコンパス
を見るとよく判る。単に天に遣われしものとなった人が人生の軌道を変えに来てくれただけ、ということが盤上に上がってくるから。実はちょっとこのメソッド、意外と大発見じゃん?と思っています。
★本日の課題★
・あなたは時代の時流、時色に抗うタイプ?それとも受け入れるタイプ?
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